ジコカイジ

self-disclosure‐‐‐乳がんのこと、仕事のこと、生き方のことを書いていくchisa/千祥のブログ。

超有名がんサバイバー、ホセ・カレーラスに会ったときのこと。

いま、タイラー・ハミルトン「シークレット・レース」を読んでいる。

 

シークレット・レース (小学館文庫)

シークレット・レース (小学館文庫)

 

 ロードレーサーとして、ランス・アームストロングツール・ド・フランスの勝利に貢献したタイラー・ハミルトンが、ドーピングについてその経緯を書いている本だ。ランス・アームストロングとの出会い、徐々にドーピングが手を染めていく過程とその時々のレースとの関連、そして破綻が、克明に記されている。

 

私は、ランス・アームストロングにとても興味がある。2001年に最初の乳がんに罹患してから昨年まで、私はサバイバーであることを隠してきたわけだけど、彼の著書「ただマイヨ・ジョーヌのためでなく」を読んで、カミングアウトするだけでなく、がん患者やサバイバーへの活動を積極的に行うランスは、私にとって希望だったし羨望だった。ドーピングが発覚するまでは。

 

読み終わったら、がんサバイバーとしてのランス・アームストロングについて書いてみようかなと思っている。

 

で、ランス・アームストロングもカミングアウトしている超有名人だけれど、私は彼に匹敵する、いや、もしかしたらそれを超える?がんサバイバーにインタビューしたことがあるのだ。

 

じゃーん。

ベスト・オブ・ホセ・カレーラス

ベスト・オブ・ホセ・カレーラス

 

 

世界三大テノールのひとり、そして白血病のサバイバーホセ・カレーラスである。

 

ホセ・カレーラス白血病に罹患し回復したことから、1988年に白血病の研究などを支援する「ホセ・カレーラス国際白血病財団」を設立。その活動のひとつとして、ショパールというラグジュアリーブランドが、ホセ・カレーラスウオッチコレクションを製作し、売上の一部を財団に寄付している。

 

ホセ・カレーラス国際白血病財団サイト

https://www.fcarreras.org/ca

 

ショパール このページの一番下に、ホセ・カレーラス国際白血病財団とのコラボレーションについての記載がある。

企業の社会的責任-CSRについて| Chopard − ショパール

 

 

かれこれ10年以上前、ショパールが、ホセ・カレーラスウオッチコレクション発売を記念して、本人が日本にプロモーションにやってきたとき、インタビューの僥倖に与ったわけである。

 

しかし、こういう、世界トップクラスのセレブのインタビューにはだいたい縛りがあってこの時も、来てインタビューしてポートレイト撮影して、しめて15分で帰れと指示されていた。いま思い出しても、面白すぎる。15分で何を聞くのだ。でもまあ聞いた。聞いて書いたはず。

 

ホセ・カレーラスは、写真で見るよりずっとずっと小柄で、おじいちゃんで、とても疲れているように見えた。でもこの財団のために身を粉にして日本くんだりまでやってきたのだ。

 

先にインタビューを済ませ、ポートレイトを撮影する合間に、少しだけ話しかけてみた。あなたの財団にとても興味があります。なぜなら私もがんサバイバーだからです、と。ホセ・カレーラスは、まゆ毛と肩を動かして、ほぅあなたも?みたいな表情を作った。そして彼のスタッフに、このセニョリータに財団の資料を送ってあげて!と言ったのだ。

 

このセニョリータ…。

 

私は、後にも先にもセニョリータと呼ばれたことはないぞ。そしてそれはホセ・カレーラスが最初で最後かもしれぬのだ。

いやもしかしたら、ケーシー高峰にセニョリータと呼ばれることはあるかもしれぬ。それはそれで僥倖だが。

 

ここではセニョリータとは言っていません。安定したクオリティの超お下劣な医学漫談。

www.youtube.com

 

 

 

 

 

 

 

 

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