ジコカイジ

self-disclosure‐‐‐乳がんのこと、仕事のこと、生き方のことを書いていくchisa/千祥のブログ。

がんサバイバーは体、心、社会的の順番に回復していく

がんと就労についてのスピーチに考えさせられた週末

 

8月11日(土)ジャパンキャンサーフォーラム内のイベント「がんサバイバーの声を聴こう!」に登壇した。講演者11名のうち、がんと就労のテーマで話してくれたのは5人。全員が復職や再就職を果たされている。頼もしい、と思う。でもそれは御本人の努力によるところが大きいのだった。会社に復職できたり、治療を継続されながら働ける制度があったにせよ、それがアクティブに運用されているかどうか、また制度を超えて、周囲の理解が必要であることも露呈した、皆さんの発表だった。

 

発表者の半数以上は、いままさに治療を続けながら働いている。それがどんなに困難なことか、彼らが日々の工夫と勇気で働いているかがわかり、有意義な発表だったと思う。

 

社会的に生きる場所があることが、働き盛りのがんサバイバーに必要

 

がんサバイバーは、治療を経て少しずつ回復する。心は、体の回復についていく。あ、私動ける。できる。ということが増えていって、少しずつ心が元気になる。時差があるのだ。

 

がんを治療しながらの場合は、治療と体調の波、そして心をどう整えていくかが重要だろう。

 

働きさかりのがん患者/サバイバーにとって、社会的に回復していく道筋を見出すことは本当に大切だ。家族を養い、生活と治療を成立させること。そしてなにより、一社会人として、自分なりの貢献をし、成果をあげたと思える仕事があること。社会に居場所があること。本当に重要なことだ。

 

私は治療中、治療が終わるときのことをいつも考えていた。そのための準備をしているつもりだった。治療が終わる4月以降、少しずつでも途切れずに仕事を獲得できるように、せめて自分ひとりの生活を成り立たせることができるようにと、色々な人に会って営業していた。いまも毎日、生活をどう成り立たせていくかを考えている。

 

私のライター稼業 

インタビューが好き

 

たまたまなのだけど、治療後の仕事はなぜかインタビュー取材が多い。私はインタビューの仕事が好きだ。インタビュー前、資料を読んだり、検索したりしてざっくりと人物像が私の中で出来上がっていく。もちろんそのイメージに引っ張られないようにはするけれど、下調べしてしまうとどうしてもバイアスがかかってしまうのは否めない。

 

ところが、実際にインタビューを始めると、私の中で出来上がった人物像に引っ張られることはない。それはたいていぶっ壊される。直接向かい合って話をしていくと、資料ではうかがい知れない、その人そのものが見えてくる。よく知られたエピソードも本人の言葉で語られると、まるで違った物語だったりする。そういうギャップの妙、そして対象者への質問と応答がひとつのコラボレーションのようで、面白いのだ。

 

インタビュー慣れしている文化人や著名人が凄いのは、質問の意図を瞬時に読み取る力。こちらの意図を汲んだ答えをさらっと用意する人もいれば、え?そうくるか?というよう予想をはるかに超えた答えで驚かせてくれる人もいる。どちらもこちらの面白いストーリーが読みたいという期待に応えている。

 

今回、ジャパンキャンサーフォーラムに絡んで、テレビ朝日 スーパーJチャンネルの取材を受けた。いつもは取材するほうの私が、取材されるほうになるというのは、少々勘が狂う。でも、私はジコカイジをすると決めたのだから、インタビューしてくれたディレクターの、私を理解しようとする真摯さに応えようと思った。

 

私の脱毛やウイッグ、ケア帽子の話から、渡邊さゆりさんのヘアメイクとフォトセッションのシーンへ移行して、アピアランスケアの重要性という流れにうまくまとめてくださった。

 

そして結論。インタビューされるのは難しい。これまでインタビューしてきた著名人のみなさまは凄い技術をお持ちなのだということを再認識した。これは場数を踏んで習熟するほかないのだろうなあ。

 

 

ライブドアニュースにまとめられていた。びっくり。

news.livedoor.com

 

yahoo!ニュースにも。びっくり。

https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20180816-00000051-ann-soci

 

テレ朝ニュースで動画も見られます。

news.tv-asahi.co.jp

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