ジコカイジ

self-disclosure‐‐‐乳がんのこと、仕事のこと、生き方のことを書いていくchisa/千祥のブログ。

体温高いけど2度がんになりました。

昔の日本人の平均体温は36.89度、らしい。

 

 現代人は昔と比べると体温が低く、それが様々な不調やがんなどの病気を生み出しているのです。だから美容と健康のために体温を上げましょう!という論旨の記事、よくみかけませんか?で、この昔と比べると~というとき、引用される元データは大体これ。

 

ci.nii.ac.jp

 

昔っていつよ?

60年以上前のデータの呪縛

 

1957年、田坂定孝という先生のグループが、約3,000人の被験者から得た平均体温が36.89度。これ以外に日本人の平均体温のデータは見たことがない。昔の日本人の平均体温とは、1957年つまり昭和32年の日本人のもの。

 

大体これが引用されると書いたけど、驚いたことに、この論文が発表されて以降、日本人の平均体温を調査したものがないらしいのだ。だから、大体どころか、これしかないらしい。

 

style.nikkei.com

日本人の平熱として最もよく引用される値は、36.8度。これは、1957年に東京大学の田坂定孝教授らが3千人余りの日本人の体温を測って導き出した平均値だ。体温計で有名なテルモに聞くと、同社が日本人の平熱を独自に調べたことはなく、現在も田坂教授のデータを参照しているという。

NIKKEI STYLE 欧米人観光客、寒さもなんの おもてなしのヒント 外国人の不思議(2)

 

60年以上前の論文から引用され続ける日本人の平均体温。日本人を取り巻く環境も、日本人自体も大きく変化しているはず。これ以降調査されていないのだから、昔の日本人はともかく、現代人は低体温だ!と言い切ることはできないはずなのに。

 

半身浴で12キロ痩せて、体温も上がった

 

私は子供の頃から体温が低く、大人になってからはいつもむくみに悩まされていた。20代の頃がもっともひどくて、朝会社に行くとき履いていたハイヒールが、夕方には足がむくんで靴のなかに入らない。仕方なくスリッパでデパートまで行き、スニーカーを買ってその場で履き替えて帰宅したこともあるほど。むくみがひどかったこの頃、冷え性で手足はいつも冷たく、体温も低かったと思う。

 

そのころ、ananで半身浴ダイエットという記事を見かけた。むくみにもいいということで、まず、汗をかくまで湯舟につかっていよう、と始めたところ、なんと汗をかき始めるまでに1時間半もかかった。それから気持ちよく汗をかけるまで、毎日半身浴を続けた。汗をかき始める時間がどんどん短くなっていき、10分もお湯につかれば滝のような汗が出るようになった。好みの入浴剤を入れて、気分もリフレッシュできて、疲れも取れるようになるから、入浴が楽しくなっていた。

 

初めての半身浴から3か月後、私は12キロ痩せた。私のからだ、水分だったんだ…むくむはずだよ…と私自身がいちばん驚いた。

 

12キロも痩せるとからだが本当に軽い。それまで興味のなかった運動にも興味が出てくる。ステッパーで毎日30分から1時間の緩やかな有酸素運動をし、軽めのバーベルを使って簡単な筋トレも始めた。少し動くだけで汗をかくし、手足の冷えで悩まされることもなくなった。体温はだいたい36.5度くらい。以前より高いことは間違いない。

 

体温とがんとの相関って、あるのかしらん。

 

で、話は戻すけれど、私の平均体温は60年前の日本人の平均体温より少し低いくらい。でも、低体温ではない。とはいえ、2度がんになったのだ。だから、低体温=ビョーキ予備軍。がんになっちゃうよ。不妊症になっちゃうよ。免疫力下がってるよ。って言い切れるものでもないと思うのだ。

 

体温とがんの相関って、本当にあるのだろうか? と思ったらこんな記事がヒット。

以下引用します。

www.asahi.com

 

対象はアメリカ合衆国のある大規模病院の外来患者約3万5000人(平均年齢52.9歳、64%が女性、41%が非白人)です。平熱との関係が知りたいので感染症の患者さんはあらかじめ除外されています。

 

いくつかの病気と体温との相関関係が見つかりました。たとえば、甲状腺機能低下症は低い平熱と、肥満やがんは高い平熱と関係がありました。甲状腺ホルモンは代謝を上げる作用があるので甲状腺機能低下症では平熱が低くなるのでしょう。肥満と高い体温の関係もわかります。熱を通しにくい脂肪を身に着けていると体温が上がっても不思議ではありません。

 

で、以下がとっても重要。

 

日本では「低体温だとがんになりやすい」「体温を上げて免疫力を高めてがんを予防しよう」などと言われていますので、高い平熱とがんの関連については意外に思われる方もいらっしゃるかもしれません。がん組織では細胞分裂が活発であり代謝が上がっていることや、がんに対する免疫反応などで説明できるかもしれません。この場合、高い平熱はがんの原因ではなく結果ということになります。

朝日新聞 DIGITAL 平熱が低い方がむしろ長生き?

 

で、どうやら低体温と長生きは相関があると。「長生きしたけりゃ体温上げろ」というのは短絡すぎ、低体温=ビョーキとか、免疫力低下、と単線で結びつけるのは、キャッチーではあるけれど、少々強引なようなのだ。 

 

もちろん、私のことでいえば、冷え性でむくみや肩こりに悩まされていた頃より、体温が高くなって、痩せて、筋力もついた今のほうが健康だと思ってる。でも何度も言うけど、私、2度がんになってるからね。

 

そんなに低体温ダメ!ビョーキ!って目くじら立てず、適度に運動したり、半身浴したり、たんぱく質しっかり摂って筋肉量を増やしていくことのほうがいいのではないかなーと思っている。ストレス溜めないことも大事。本当に大事。ここ大事。

 

 

 

 

 

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