ジコカイジ

self-disclosure‐‐‐乳がんのこと、仕事のこと、生き方のことを書いていくchisa/千祥のブログ。

私のウイッグの先生 tsuoriiさんのこと         

どうやったら、自然に見せることができるのか?

 

2017年7月18日手術して、抗がん剤は翌週からはじめようよ、とA先生に言われていたけれど、往生際の悪い私は、またしても抗がん剤やるかやらないか、ギリギリまで考えさせてと懇願し、結局やると決めたのは8月に入ってからだった。

 

やるやらないをグルグル考えていた時、やるとなったら必要になるウイッグについて、リサーチはしていた。どんなショップに、どんなウイッグが、いくらくらいであるのか?お手入れの方法は?どうしたら自然に見えるようにできるのか?など、ウイッグショップのサイトから、闘病ブログ系まで、読み漁っていた。

 

妹のウイッグを購入することがあったので、自然に見せるコツというか、要素は、なんとなくわかっていた。

 

頭皮は面で、髪は線である。ウイッグ自体を完璧に私の頭に合わせることは不可能だ。頭自体が凸凹したりゆがんでいるところに髪が生えているわけだから、不自然に見えても仕方ないのだ。ゆがんだ面(頭)から出た線(髪)を自然に見せるには、立体感が必要なのだ。

 

立体感は、たとえばつむじから前髪の長さとボリュームの出し方。毛先をカールさせる、レイヤードを入れる、またはメッシュをいれたりして、立体感を出すようにする。うなじ部分の浮き上がりを抑えることや、もみあげの表現も重要だ。

 

髪も、顔も、トシを取っていることを忘れてはいけない。

 

また、大事なことはウイッグの毛質だ。人毛であれ、人工毛(ファイバー)であれ、基本、ウイッグの毛質は美しく、若い。それのなにが問題なのかというと、顔と髪の年齢の落差が生じるので、ちぐはぐな、妙な見た目になってしまうのだ。顔も髪も同じようにトシを取る。ゆるんだ輪郭や目尻には小じわがあるのに、髪だけ若かったらオカシイに決まっている。

 

これはまつ毛のエクステにもいえること。20代のハリやツヤのある肌なら、長くてバフバフしたエクステをしても負けないが、輪郭はゆるいは、ハリもない顔にバフバフまつ毛だと、老いた見た目を加速させてしまう。

 

私のウイッグの先生、 tsuoriiさん

 

ウイッグについて検索しまくっていたとき、違和感がまるでなく、自然なウイッグを販売している人を見つけた。tsuoriiさんである。彼女は乳がんに罹患し、抗がん剤の副作用により脱毛に悩んでいたそうだ。美容師という仕事柄、自分なりに研究、アレンジし、自宅で美容院を始め、ウイッグの販売やアレンジ、メンテナンスを行っているのだった。

 

HPには、自身が仕入れたウイッグに、お客さんに合わせてカットしたり、メッシュをいれたりして工夫されている様子や、結婚式やパーティに出席するお客さんのために、アップスタイルや、編み込みで華やかに仕上げたウイッグが紹介されていた。

 

御本人も美しい人で、色々なウイッグを、様々な工夫を施してかぶり、それをインスタグラムやブログにアップされていた。どれも本当にこれがウイッグなの?と目を疑うような、とても素敵なスタイルばかり。私自身、 tsuoriiさんからウイッグを購入したかったが、残念ながら2017年2月に亡くなっていた。

 

HPはもう閉められているようだが、ブログもインスタもまだ見ることができる。tsuoriiさんの工夫の数々を見ることで、ウイッグを自然に見せるための考え方や工夫を学んでいる。ぜひ彼女のウイッグを見てみてほしい。手ごろな価格のウイッグに、カットやカールを施して、いかに違和感なく自然に見せるかを工夫している様子、それを抗がん剤治療のかたわらやっていたという事実。ウイッグの悩みを持つ人のために、ひとりでサロンを切り盛りしていたことなど、その足跡を追うことができる。

 

そして今見ても、どのウイッグもまるで自毛のように自然で、かぶった人を美しく見せている。

 

私ももっと研究してみよう。

 

 

tsuoriiさんのブログ

ameblo.jp

 

tsuoriiさんのインスタグラム

www.instagram.com

 

 

 

#医療用ウイッグ #脱毛 #tsuorii 

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