ジコカイジ

self-disclosure‐‐‐乳がんのこと、仕事のこと、生き方のことを書いていくchisa/千祥のブログ。

抗がん剤脱毛時のウイッグを考える②     医療用ウイッグを買いに。

 

ウイッグの購入はお早目に、

できれば抗がん剤前に。 

 

2017年7月に手術、抗がん剤は色々と考えるところがあって8月に入ってから始めた。抗がんを始める前に、やっておきたいこと、会っておきたい人たちがいた。抗がん剤で体調が乱れること、体調が整うのにどれくらい日数が必要なのかなど、見当がつかなかったからだ。

 

やっておきたいことのひとつには、ウイッグの購入もあった。様々なウイッグショップを検討し、試着の予約を入れようと思ったところ、どこも予約で埋まっているではないか。結局、初回の抗がん剤投与の2日後しか予約が取れず、フラッフラになりながら向かったのである。

 

体調が悪くて外出できなければネットショップでも購入できるが、できれば初回は試着するのをお勧めしたい。そして予約はお早目に。初回抗がん剤の前に行っておいたほうがよいかと。

 

ウイッグの試着をしに行く。

 

私が試着に伺ったのは「アクアドール東京」。

東京-医療用ウィッグ・ヘアピース専門店 御徒町・上野駅すぐ|アクアドール

 

 

大阪に本店があり、数年前東京サロンをオープンしたというお店。初めてウイッグを購入するので、どうしても試着できるショップに行きたかった。店内にはウイッグがずらり。そこから選んでもよし、私はあらかじめショップのサイトで目星を付けておいたものを出してもらった。

 

 

 

ファンシーな雰囲気の試着室は2室。どちらもプライバシーが保たれている。たとえ脱毛してしまってから行っても、担当のショップスタッフ以外に見られることはない。自分の気の済むまで試着できたし、ウイッグのかぶり方、扱い方なども教えてもらえる。

 

いくつか試着した中でこの時購入したのは、これのショコラブラック。

 

 モデル着用色は明るすぎ、もっとも暗い色のナチュラルブラックでは重いかと、ショコラブラックにした。

 

ウイッグの下にかぶるインナーキャップ、ウイッグスタンド、ブラシ、手入れ用のスプレーなど、初回なのでお手入れグッズも合わせて購入。

 

 

そもそも医療用ウイッグとは。

 

そもそも医療ウイッグとはなんぞや?

医療用ウィッグ・かつら| ウィッグ・エクステの専門店アクアドール(AQUADOLL)公式通販サイト

 

上記サイトを見ると、実は特にはっきりとした基準などが設けられているわけではないという。

今現在、医療用ウィッグ(かつら)のはっきりとした決まりがあるわけではないのですが、最近、医療用ウィッグ(かつら)もJIS規定によって性能基準が明確となりつつあります。もちろん当社の医療用ウィッグ(かつら)はJIS認定されているので、安心してご使用いただけます。 

 

医療用ウィッグ(かつら)は肌への負担の軽減や、長時間つけても疲れにくい「軽さ」、蒸れにくくするための通気性の良さ、つけていても他人からウィッグだと気づかれにくい自然さ、などを考えて作られています。

医療用ウィッグ(かつら)の特徴
つむじ・植え方が自然/インナーネットが柔らかく・肌への負担が少ないもの/毛質が自然/軽い/通気性がいい など

アクアドールサイトより引用。

 

つむじ部分のスキンネットが自然に見せるポイント

 

このウイッグ購入から4か月後の2017年年末に、いわゆるファッションウイッグを購入したところ、その差がなんとなくだが見えてきた。最も大きな違いは、つむじの作りと植え方なのだと思う。

 

私が購入したウイッグのつむじ部分を見てほしい。

 

上部から見たところ。

つむじや髪の立ち上がりの表現がなかなか自然。

手植えならでは。

 

 

 

内部から見たところ。

 つむじ部分のスキンネットの範囲を広く取っているのがわかる。

(縦長の透けているネット部分をスキンネットという)

 

アクアドールの医療用ウイッグの特徴は、このスキンネットの部分が広く取ってること。もっと安価なファッションウイッグの場合、スキンネット部分が小さく、つむじから前髪の分け目を自在にスタイリングすることが難しいのだ。

たとえば、右分けが好きだから右方向に前髪を流そうとする場合。スキンネット部分が小さいと、通常のネット部分が外側からはっきりと見えてしまうという難点がある。

 

その点、このウイッグは私の好みの方向へ自然に分け目を作ることができた。どの方向へ前髪を流しても、スキンネット部分が地肌を表現。上部から見られても自然なつむじに見えるのだ。

 

医療用ウイッグの豊富さに隔世の感。

 

17年前に初回の乳がんになったときは、完全に脱毛はしなかったため、ウイッグを購入するには至らなかった。ウイッグがあればとは思ったのだが、なんといって高額だったため手が出なかったのだ。人毛ミックスのもので最低でも10万円以上した。グレードのよいものだと20万~30万。

 

3年前に妹が抗がん剤治療を始めて、ウイッグを購入したとき、バリエーションの豊富さ、価格と品質の高さに驚いた。妹には人毛ミックスのセミロングのボブスタイルのものを購入したが、それでも約4万円だった。

 

私がこの時購入したファイバー製(人工毛)でなんと 19,224円。や、安い!

ファイバーのテカテカ感もなく、触り心地も自然。手入れもラクで抜け毛もない。これなら髪が元通りになるまでに2~3個買い替えてもいいではないか。ウイッグの進歩はすごい。

 

やはり脱毛前に用意しておきたいウイッグ。

 

購入しに行ったときには、まだ実際の脱毛はしていなかったが、初回抗がん剤からきっかり2週間後には脱毛が始まったのだった。脱毛が始まると、移動中にも髪がハラハラと脱落していくため、やはり事前にウイッグを購入していて良かったと思う。

 

実際かぶるとこんな感じに。思っていたより、外光の元だと髪色が明るく見える。

 

 しかし気が付くと生え際がおかしな位置にまでずり上がっていたりして、驚くことがある。ウイッグ修行の道はまだまだ続く。

 

 

 #医療用ウイッグ #アクアドール東京サロン #脱毛 #抗がん剤

 

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